そら飛ぶ映画好きのひとりごと。

感想は抽象的であり、単なる感想に過ぎません。

クエンティン・タランティーノ

こんにちは。

さあ、その辺のCAが好きな映画について語る時間がやってきました!

ブログを書くのは初めてです。ただただ書くことを楽しみたいと思います。

 

第1回目は、私が愛してやまないクエンティン・タランティーノ監督について呟きます。

 

私は今彼の作品にどハマりしています。

何がいいかって、とにかくかっこいい!

「俺はこれがかっこいいと思うんだ!だからみんなにも見せてあげるよ!」

彼の作品を観ていると、そんな声が聞こえてくる気がします。

そして、タランティーノ自身が楽しんで映画を作っているのだろうな、というのが観ていて伝わってきます。楽しく愛情を込めて作られた作品、そりゃあ面白いよなぁ!と思うのです。

また、タランティーノは俳優たちをとても尊敬し、愛し、撮影中はきっと彼らの演技を楽しんでいるのではないかと思います。そして、作品を観ているとタンティーノは明るい性格なんだろうなぁって、伝わってきませんか?

 

 もしタランティーノ作品を観たことがなければ、是非観てみてはいかがでしょうか?

彼の監督作品は全部で8つです。脚本も彼が手掛けています。

 

各々ざっくりと簡単に紹介します。 

 

レザボア・ドッグス 

タランティーノが初めて監督を務めた作品。

強盗グループの中に警察が潜入していることにメンバーの一人が勘づく。それは一体誰なのか?…

一体何の意味があるのか?なんて無駄に思考をめぐらしてしまう、妙に長い雑談が繰り広げられたり、はたまた、そんなところで尺を取っておきながらあっさり人が撃たれたり、タランティーノ作品ならではのメリハリのあるテンポ、空気感が1作目のこの作品から体感できます。

低予算のためなんと、衣装は出演者の私物だという。

また、タランティーノ自身も出演しています。若かりし彼の姿が見られます!

この作品に出演しているティム・ロスは、パルプ・フィクションヘイトフル・エイトにも出演しています。

 

パルプ・フィクション

カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した作品。

アカデミー賞では7部門にノミネートされました。

私はそれを知って、1993年当時はこれが、画期的と思われ観る者を興奮させた映画なのか!と思って感動しました。

時系列が入り乱れ、観る側を翻弄させます。

この作品で出演したサミュエルL・ジャクソンは、この映画をきっかけに、タランティーノ作品に多く出演することとなります。また、サミュエルL・ジャクソンはスターウォーズアベンジャーズなどの作品にも出演しています。

サミュエルL・ジャクソンが演じる役は、タランティーノの作中で、言葉によってその場を支配するかのような存在であることが多いと思います。彼が話し始めると妙な緊張感が生まれるのです。彼の話術をご堪能あれ!

そしてパルプ・フィクションの印象的なポスターの女性は、キル・ビルで主演を務めたユマ・サーマンです。

 

ジャッキー・ブラウン

この映画はとにかく音楽がかっこいいんです!!なんてセンスがいいんだろう…と感銘を受けました。

Bobby Womack の Across 110th Street や、The Crusaders feat. Randy Crawford の Street Life などなどおすすめです。

そしてキャビンアテンダント役として出演しているパム・グリアがっこいい!私もCAをやっているので余計に彼女のかっこよさに惹かれました。

同じ場面を違う視点から写す、ということが行なわれていますが、この手法、私とても好きなんです。なんだかワクワクしちゃいます。

お酒と合うような、大人向けで渋くてかっこいい映画だと私は思います。

 

キル・ビル

Vol.1では、『死亡遊戯』でのブルース・リーの衣装を身にまとったユマ・サーマンが、とにかく“斬って斬って斬りまくる!”(日本語版ポスターのキャッチコピーです。)

無茶苦茶なのに、かっこいい。なんだかちょっぴりダサいような気もするけど、かっこいい。そして日本人俳優が多く出演し、日本っぽくない日本が舞台であるのも見どころです。ユマ・サーマンのパワフルで美しいアクションのスタントを務めたのが、ゾーイ・ベル。彼女はこの作品でタランティーノに気に入られ、後のデス・プルーフに出演することとなります。

Vol.2は1とは雰囲気が異なります。ユマ・サーマン演じる主人公が復讐に至った経緯の詳細が明かされます。そして、Vol.2のエンディングクレジットで流れる音楽が私は個人的にとても好きです。ShivareeのGood night moon。是非聴いてみてください。

キル・ビルは色々な映画のオマージュが組み込まれていて、その点も見所です。

映画評論家・柳下毅一郎氏が、「Vol.1は肉だけ、Vol.2は骨組みだけ」と語っていましたが、何と的確な表現だろう!と思います。(『ベスト・オブ・映画欠席裁判』) 

 

デス・プルーフinグラインドハウス

痛快アクション!とても見応えのあるカーアクションです。

2本立て映画『グラインドハス』の1編「デス・プルーフ」に、アメリカでの2本立て公開時にカットされたシーンを加えて、1本の作品としたもの。

出典: Wikipedia

出演者がガラリと変わり、また、サスペンスなのかと思っていたらアクションに切り替わって、前半と後半で結構雰囲気が変わると思ったら、2本立てを1本にしたからでした。

アクションシーンはもちろん、迫力のあるカーアクションなので物凄いスピーディですが、映画としてもとてもテンポの良い、全体的にスピーディな作品です。

キル・ビルで登場した、ゾーイ・ベルのスタントがとにかく見所!!かっこいいですよ〜。彼女は笑顔がくしゃっとしていて、声が可愛いのですが、スタントでは逞しくてかっこいいので、そのギャップがいいです。

この作品は、ライムスター宇多丸氏がタランティーノ作品の中で最高傑作だと謳っております。

 

イングロリアス・バスターズ

第二次世界大戦におけるナチスドイツについて描かれています。

アカデミー賞では8部門にノミネートされています。

この映画の見所と言えば、まさに言語合戦でしょう。ジャンゴ 繋がれざる者にも出演している、クリストフ・ヴァルツが本当に凄いです。彼は様々な国の言語を自在に操ります。

インタビューでタランティーノが語っていましたが、戦時中に如何に母国語以外の言葉が話せるか、ということが重要であり、この映画ではそこをテーマにしているそうです。また、アメリカ人が英語しか話せない問題についても触れているそうで、その点に関しては面白おかしく描かれているな、と感じました。

私はこの映画を2日連続で2度見ましたが、2回目の方が更に面白かったです。

ブラッド・ピットの役作りもとても良かったです。思わず『ファイト・クラブ』を観直しました。

ドイツが触れたくない過去であり、シリアスに映画化されることの多いこのナチスドイツに関する歴史ですが、ドイツでの上映会では、この映画をドイツ人たちが笑いながら楽しんでいた、とタランティーノは語っていました。

触れたくない深刻な過去も独自の感性、手法で映画というエンターテイメントに仕上げてしまうタランティーノは素晴らしいと思います。

 

ジャンゴ 繋がれざる者

アメリカにおける黒人奴隷について描かれた映画です。

私はオープニングクレジットで心を掴まれました。何度も言うように、音楽がかっこいい!

クエンティン・タランティーノは自作『ジャンゴ 繋がれざる者』のインタビューで、アメリカ映画が今までほとんど奴隷制度を描いてこなかった事実について「奴隷制度はアメリカの汚点だからだ。どの国にも触れたくない歴史の恥部はある」と答えた。「でも、そこにこそ、最もエキサイティングな物語の可能性が眠っている」

出典: 町山智浩(2016)『最も危険なアメリカ映画』 

これもイングロリアス・バスターズと同じく、「触れたくない過去」を題材に素晴らしい“映画作品”に仕上げています。

この作品では、黒人奴隷に対する信じられない暴力が描かれています。

「実際の南部ではもっともっと酷いことがあったんだ」

タランティーノは、ニューヨークで行った筆者のインタビューでそういっていた。(略)「観るほうが辛いだろうから描写は抑え気味にしておいたよ」

出典: 町山智浩(2016)『最も危険なアメリカ映画』

 正直、私は作中の描写でも結構なショックを受けましたが、実際は更に酷いとは…想像を絶します。そんなことを言ったら、バイオレンスなものが苦手な人は観るのやめよう、なんて思ってしまいますよね!思い留まってください。(笑)苦手な方はその場面では目を閉じてください。素晴らしい作品なので是非観てください。

私はこの映画をきっかけに、アメリ南北戦争に関して興味を持ち、調べてみました。

学生時代は理系だったので、世界史の授業を受けてこなかったので、恥ずかしながら知らないことだらけでした。

映画はエンターテイメントに留まらず、こうやって歴史を知る機会になり、興味の幅が広がるので素晴らしいですよね。

 

ヘイトフル・エイト

最後になります。ここまで長い文章におつきあい下さりありがとうございます。

こちらはサスペンスです。R18指定なので、少し緊張感を持って観ました。確かに結構なバイオレンス映画になっています。

でもサスペンスとしてのクオリティは結構高いと思います。また、サミュエルL・ジャクソンが相変わらずその場を支配していて、かっこいいですよ。

ジャッキー・ブラウンのところでも書きましたが、同じ場面を違う視点から描く、という手法が行われていてそちらも面白いです。

 

以上です。私個人の完全なる主観の元紹介させていただきました。

とにかく、タランティーノ作品が大好きだ!ということは伝わったのではないかと思います。(笑)

本当は一つ一つの作品についてもっと深く語りたいですが、それはまたの機会にいたします。

彼の作品は、オープニングから心を掴まれます。音楽がかっこいいんです。

皆さんもタランティーノワールドを是非体感してみてください。

私の紹介で何か引っかかるものがあれば幸いです。